Policy Lab. Shiga もプロジェクトがスタートして6ヶ月。この3月までは第1フェーズということで、各チームが見つめたい相手の人物像を描きだす作業をしています。基本的に毎月行う定例会以外は各チームの自由行動にしているのですが、いよいよ第1フェーズ終盤ということもあり、ここ1ヶ月は各チームの打合せなどに参加するなどしてメンタリング的なことをやっています(写真はその時の様子)。

が、各チームの様子を見ていると、なかなか苦戦している様子。人間中心思考には様々なアプローチがありながら、結果的にどのチームもデプスインタビューを中心とした調査を進めているようなんですが、中には「この人は問題がないんじゃないか」と判断して、調査対象を変えようとするところも。

でも本当に問題は存在しないのでしょうか?

目に見える「困っている声」を探そうとするから、問題が見つからないのかもしれません。インタビューでは当事者の「声」だけが記録になりがちですが、7月のトレーニングでも確認したように、そもそも問題の所在は当事者自ら言語化しにくいようなところにあるものです。

焦らず、まずはその人が大切にしていること、価値観をしっかり人物像に落とし込むことに集中することで、自ずといろんなことが見えてくるのかなと思います。


 
顧客をじゅうぶんに理解せず問題を明確にしない状態で、テーマを固めてアイデアや解決策を見出そうとする行為・態度は、Policy Lab. Shiga では「絶対にやってはいけないこと」としています。でも各チームがそのように意識していても躓いてしまうのが、いわゆるサービスデザインの難しさなのかなと感じています。

年度末なこともあって日々の業務に追われ大変ではありますが、なんとか焦らず地道に頑張れたらと思います。